タイミーのEMとしてどのようにマネジメントしているか
はじめに
16歳からゲーマーとしてずっとチームマネジメントをやっており、
自身の強みなので本腰入れてやりたいという思いで1月にタイミーに入社しました。
結果、今はSREマネージャー(2人) + BI基盤チームマネージャー(3人) + コーポレートエンジニア(3人)として働いてます。
そんなにメンバーはいませんがマネージャーはやれてると思ってるので、色々と書いてみたいと思います。
そんなに掛け持ちして大丈夫なの?
スタートアップは仕方ないです。ぜひ強い方募集してます。
自分の脳内の長期計画は全てアウトプットしてチームと精査してるので出来る人がやればいい状態です。
私自身マネジメントしながら、業務でコードも書いてレビューもしてるので、自身の時間を作るために自走できるチームを作り上げるためのマネジメントでもあります。
マネージャーとしてどういう動きしてるの?
- ローテーション可能のものとする - マネージャーを無くす意思って良いチームを - 1on1でフィードバックをもらいましょう - チーム内で最適な人がやりましょう
基本方針はこれです。(私がマネジメントしてるチームのオンボーディングに書いてます)
ローテーションは、それが出来れば理想的だなぁと思ってます。
なので、チームの権限は同じで、by nameで呼ばれた会議やメッセージはチームメンションに促してます。
もちろんベンダーとのメールのやりとりはslackに飛ばしてます。
あとは拾うべき役割の人がやってくれるでしょう。
私はマネージャーというのは偉い立場ではなく、あくまで役割だと思ってるのでチームメンバーと同じ扱いでいいと思ってます。
1on1
チームメンバーと1on1をまずは週1。徐々に週2くらいの間隔で30分行なってます。
質問は、その人のslackでの動きや発言の仕草、仕事ぶりを見て「その人が今どう悩んでるか」を分析し、それを踏まえて聞きたいことを考えてます。
もちろん1on1をやる前に項目を毎回伝えてます。またテンプレートで聞く部分もあります。
最近は
「もし10万円与えられたら、より効率的なリモートワークをするには何に使いますか?」
「変えたいと思ってる会社全体の文化はありますか?」
とか聞いたりしました。
ちなみに最初の1on1で送るメッセージはテンプレートでこれです。
### 最初なので1週間に1日/30分ほど作っていきたい気持ちです。 ### そこから徐々に頻度を下げていきます - キャリア - 今後の休暇や働き方 - 目標とアクション決定 - 目標を阻害する問題に対して助けられること - 時間があればその他
なぜ1on1をやるの?
# メンバー向け - チームの意思を統一するためのコーチング - チームワークのためのコーチング - キャリア開発 - 可能性を広げていく # 自身向け - メンバーを知り、チームの可能性が広がるピースを考える(採用) - メンバーがやりたいことを知り、その役割に当てはめる - 自身のフィードバックをもらう - 会社やチームがより成長するアドバイスをもらう
などを意識してます。
「良いチームを作るためにメンバーの変化に柔軟に対応して常にベストな状態にする」ために、個性やステータス(特に体調不良やモチベーション)を理解して、チームにどう適用するか戦略を立てていく。
ゲームもそうですが、他スポーツもそうですね。
意思の統一?
意思の統一 = ベクトルが同じかどうかです。
無駄にだらだらコミュニケーション(意思疎通)をやるより、まず先に意思を統一すれば相互理解も早まってシンプルに解決しやすい思ってます。
そうすることで、必要なときに助けを求めやすくなるし、ダイバーシティーなチームでも回答も一致しやすくなります。そのためには相手が自身や相手がどんな人かを理解する必要があります。
- 自分がどういうポジションで動きたいか、動いてるか理解して働きましょう - 相手がどういう役割なのか、相手がどういう思考をする人なのかを意識しましょう - 仕事には感情入れずシンプルに会話しましょう
シンプルな会話はリモートワークにおいて非常に効果的なテクニックであり難しいと思ってます。
「会話の途中途中に絵文字はなるべく使わない」「できる限り短い文章にする」など色々あります。(ただし雑談は別
これを意識し、ベクトルが同じであれば意見はスピーディーに収束すると思ってます。
また「多部署に対して、同じ意見を言える」「役割を理解して連携し合う」ところも重視したいですね。
どんなチームを目指してるの?
# メンバー全員が - 責任持って自走する - 他部署に対して、同じ意見を言える - お互いに役割を理解して連携し合う
みたいな感じですね。
SREチームとしてどう適用してるの?
- 未来予測しながら、仕事する - 建設的でロジカルな議論をする - 健康的である - 成果させ出してれば自由。色々試していけばよい - 意思疎通より意思の統一(ベクトルが同じかどうか)。意思疎通はPR。(深い、長くなりそうならchat or meets) - HRT - 謙虚さを持って相手より勉学に励む(「おれについてこい」くらいの度量で) - 信頼を持ってあまり口を出さない。任せる - 尊敬して讃えあう(thumbsup)
というのを掲げてます。
HRTを意識することで、シンプルな会話になりやすくなります。
例えば会話の中で「人格否定してるわけではないですが」「非難してるわけではないですが」のような無駄な枕詞をなくした会話になりやすいです。
目指すは 誠実に言い合えるチーム です。
「自由を与えながら成果を出させる」というのは非常に環境が影響しやすいと思ってます。
なので我々は「失敗しても良い。何やってもいい。その代わり責任は持ちましょう。」という環境にしてます。
「迷ったり不安になったら、相談やレビューが絶対くる」とメンバーを信頼しましょう。来なかったらフィードバックし成長しあいましょう。
また働く時間も休みも自由にしてます。要所で会議や相談をセットすると思いますし、例えば新入社員が入ったばかりなら、相手が働いてる時間帯で働くメンバーだと信頼してます。
やりたい仕事をさせる
バックログにはいっぱいタスクが積んであります。
メンバーが自由にとってやらせれば良い仕組みにしており、なるべくslackや1on1で様子を伺いながら、成長したいorしてほしい分野をやらせます。
被ったら一緒にやらせれば良いのですが、問題はやりたくない仕事が余ることです。
そこはマネージャーである私がやってもよいし、成長のためにやらせてもよいし、そういうのが得意なメンバーを雇った良いチームを作り上げたいと思ってます。
会議はどれくらいやってるの?
- 1週間何やったかを共有 + datadog dashboardを見る(15分。ドキュメントさえ見てれば参加自由)
- 1on1(2週間に1回、30分)
各チーム会議はこれだけです。
これ以上必要ないと思いますし、全員時間を有意義に使うためです。
相手が何やってるか把握出来ないのでは?
まずマネージャーだから全部把握する必要はないかなぁと思ってます。
今何をやってるかに関しては、チーム全体で「相手に情報を出す」より「必要そうだったら出して、それを各々pull型で必要だったら拾う」を意識してます。
今後何やっていくかに関しては、基本github issueのissueやPRの通知や動きで把握出来ます。
その上でslackでは議論、issueやPRに5W1Hで決まったこととslackのURLだけ貼って簡潔にしてます。
なので、よくプレイヤーが疲弊しがちな、マネージャーのためにバックログにリアルタイム経緯を書いたりはしません。
物事の成果が出るタイミングにレビュー会を開いて、そこで「コメントに経緯を書いておくと、後からjoinした人がわかりやすいよね」というツッコミをすることが多いです。
最後に
多様な人材をうまく組み合わせることで、良いチームが出来上がります。
今でも良いチームですが、これからもっと高みを目指すために日々勤勉を積んで、爆速に成果を出せるチームにしたいと思います。